デイトレの1日の流れ|会社員が現実的にやるなら「朝と昼だけ」に絞る

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結論:デイトレで難しいのは手法ではなく「時間の設計」

デイトレの解説はテクニカルの話ばかりですが、実際に会社員が始めて最初に詰まるのは時間です。

日本株が動くのは平日の9時〜15時30分。多くの人が働いている時間とほぼ完全に重なります。

私は短期トレードを2年ほど毎日やってきましたが、会社を経営しながらなので、1日中画面を見ていられるわけではありません。だから時間帯を絞って、そこだけで完結する形にしています。

この記事では、1日の時間帯ごとに何が起きるかを整理したうえで、兼業なら現実的にどこを使うべきかを書きます。

相場の1日——時間帯ごとに性格が違う

時間帯 呼び方 性格
8:00〜9:00 寄り前(気配) 注文を受け付けるが約定しない。板が形成される
9:00〜9:30 寄り付き直後 1日で最も荒い。出来高が集中
9:30〜11:00 前場の中盤 方向が出やすい。デイトレの主戦場
11:30〜12:30 昼休み 東京市場は取引停止
12:30〜13:00 後場寄り 昼のニュースを織り込んで動く
13:00〜14:30 後場の中盤 1日で最も動かない時間帯
14:30〜15:30 大引け前 手仕舞いと機関投資家の注文で再び活発

※東京証券取引所の取引時間は2024年11月に15時30分までへ延長されています。

同じ「1日」でも、時間帯ごとに別の相場だと思ってください。 同じ手法が全時間帯で通用することはありません。

時間帯ごとに、何が起きているか

8:00〜9:00 寄り前——ここで準備が終わっていること

注文は受け付けますが、約定はしません。気配値が動きながら、始値がどこになるかが形成されていく時間です。

この時間にやることは3つです。

1. 前日の終値と、その後に出たニュース・決算を確認する
2. 出来高と値上がり率のランキングを見て、監視銘柄を3〜5に絞る
3. 各銘柄の支持線・抵抗線を日足で確認する

この準備が終わっていないなら、その日はやらないほうがいいです。 9時になってから探し始めると、必ず「動いているから」という理由だけで飛び乗ります。

なお、寄り前の成行注文は危険です。始値がどこで決まるか分からないまま「いくらでもいい」と言っているのと同じになります(成行と指値の違い)。

9:00〜9:30 寄り付き直後——最も荒く、最も難しい

1日の出来高の多くがここに集中します。 前日の材料をまとめて消化するので、値動きが最も大きくなります。

チャンスが多い時間帯であると同時に、初心者が最も損をしやすい時間帯でもあります。

  • 値動きが速く、判断が追いつかない
  • 気配が飛び、成行が滑る
  • 方向が定まらず、上下に振られる

慣れるまでは最初の5〜10分を見送るのをおすすめします。見送っても機会はまだあります。飛び乗って高値掴みするほうが、はるかに高くつきます。

9:30〜11:00 前場の中盤——方向が出る

寄り付きの荒さが落ち着き、その日の方向が見えてくる時間帯です。

根拠を持って入れるのは、ここからです。 私が最も取引しているのもこの時間帯です。

11:30〜12:30 昼休み——ポジションを持ち越すか決める

東京市場は取引が止まります。この間に出たニュースは、後場寄りで一気に織り込まれます。

つまり、昼をまたいでポジションを持つのはリスクを取る行為です。何かあっても、その1時間は何もできません。

兼業なら、前場で完結させるか、昼休みに入る前に決済するほうが安全です。

12:30〜13:00 後場寄り——昼のニュースが出る

昼に出た材料をまとめて消化するので、寄り付き直後と似た荒さになります。方向が変わることもあります。

13:00〜14:30 後場の中盤——最も動かない

1日で最も出来高が細る時間帯です。

ここで無理に取引すると、

  • 値幅が出ないので、手数料負けする
  • 板が薄くなり、滑りやすい
  • 待ちきれずに根拠のないエントリーをする

やることがない時間は、やらないのが正解です。ここで無駄に取引して前場の利益を溶かすのが、典型的な負けパターンです。

14:30〜15:30 大引け前——再び動く

デイトレのポジションを閉じる人と、機関投資家の注文が重なって、再び出来高が増えます。

デイトレなら、ここまでに必ず決済してください。 持ち越すなら、それはもうデイトレではなく別の取引です。

【本題】会社員が現実的にやるなら

ここからが本題です。上の時間帯を全部使える人はほとんどいません。

前提:勤務中の売買はやらない

当たり前ですが書いておきます。勤務時間中に会社の端末やネットワークで取引するのは避けてください。 就業規則に触れる可能性がありますし、集中力の問題としても本業に影響します。

副業と会社の関係については副業は会社にバレる?にまとめています(※株式投資自体は一般に副業には該当しませんが、勤務時間の使い方は別問題です)。

現実的な選択肢は3つ

やり方 使う時間 向いている人
① 寄り付き前後だけ 8:30〜9:30 始業が9時半以降・在宅勤務の日がある
② 昼休みだけ 12:30〜13:00 後場寄りの動きだけを取る
③ 大引け前だけ 14:45〜15:30 早番・シフト勤務

どれか1つに絞ってください。 全部やろうとすると、どの時間帯にも習熟しません。

そして、同じ時間帯を毎日見ること。時間帯にも銘柄と同じようにクセがあります。毎日同じ時間の同じ銘柄を見ていると、「この時間はいつもここで止まる」が見えてきます。

兼業で最も無理がないのは①

理由は3つあります。

1. 出来高が最も多いので、滑りにくく、逃げやすい
2. 前日の準備がそのまま使える(夜に調べて、朝に実行するだけ)
3. 1時間で完結するので、本業に影響しない

その代わり最も荒いので、必ず逆指値を置いてから入ってください。 見ていられない時間に入るなら、注文で守るしかありません。

兼業デイトレの1日(実際の型)

私がやっている形を、そのまま書きます。

【夜】20分

  • 翌日の決算スケジュールを確認
  • 出来高・売買代金ランキングから監視候補を3〜5選ぶ
  • 各銘柄の日足で支持線・抵抗線を確認し、入る価格と切る価格を紙に書く

【朝 8:30〜9:00】10分

  • 寄り前の気配を確認
  • 想定と違っていれば、その銘柄は外す

【9:00〜9:30】

  • 最初の数分は見送る
  • 想定した価格に来たら、決めた株数で指値
  • 約定したらすぐ逆指値
  • 想定が外れたら降りる

【終わったら】5分

  • 記録する。損益ではなく、ルール通りだったかを○×で

合計で1日35分程度です。これ以上時間をかけないと決めているから続いています。

時間を無制限に使えるなら勝てる、というものではありません。 むしろ画面を見ている時間が長いほど、根拠のない取引が増えます。

環境について

時間を絞る前提だと、短時間で必要な情報にたどり着けるかが効いてきます。

デイトレ目線で見るのは3点です。

1. ランキングとスクリーニングがすぐ出せるか(朝の準備が短縮できる)
2. 板と歩み値がリアルタイムで見られるか
3. 手数料の体系

私が使っているのは松井証券です。1日の約定代金50万円までなら手数料が無料で、一日信用取引の手数料も抑えられるので、少額で回数をこなして経験を積む段階と相性がいいと感じています。

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もう1つ挙げるならDMM株です。日本株と米国株を同じアプリで扱えて、板から直接発注できる高機能ツールも用意されています。スマホアプリで完結させたいなら候補になります。

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口座は複数持っておいて損はありません。 使い勝手は触るまで分かりませんし、システム障害で片方が使えなくなることもあります。比較はネット証券のおすすめ比較にまとめています。

よくある質問

Q. 会社員でもデイトレはできますか?
できますが、時間帯を1つに絞るのが前提です。全時間帯を追おうとすると、本業も取引も中途半端になります。無理なら、デイトレより長期投資のほうが向いています(新NISAの始め方)。

Q. スマホだけでもできますか?
できます。ただし板とチャートを同時に見るのは画面が狭いので、朝の準備だけでもパソコンでやると精度が上がります。

Q. 昼休みだけでも勝てますか?
後場寄りは動きが出るので、機会自体はあります。ただし時間が短いぶん、準備の質がそのまま結果になります。 昼に探し始めるのでは間に合いません。

Q. 持ち越してもいいですか?
持ち越した時点でデイトレではなくなります。寄り付きでいきなり不利な価格になるリスクを負うので、デイトレのつもりなら必ずその日のうちに決済してください。

Q. 後場の動かない時間はどうすればいいですか?
何もしないのが正解です。ここで無理に取引して前場の利益を溶かすのが典型的な負け方です。記録をつける時間に使ってください。

Q. 何時間くらい必要ですか?
準備20分+実行1時間以内で十分回ります。時間をかけるほど良くなるものではありません。

同じ資金を1日に何度も回すための信用取引については信用取引と一日信用取引の仕組みで解説しています。

1日の終わりにつける記録の中身はトレード記録のつけ方にまとめています。

まとめ

1. デイトレの難所は手法ではなく時間の設計
2. 時間帯ごとに相場の性格が違う。同じ手法が全時間帯で通用することはない
3. 寄り付き直後は最も荒く、最も損をしやすい。慣れるまで最初の数分は見送る
4. 13:00〜14:30は最も動かない。やることがない時間はやらない
5. 会社員は時間帯を1つに絞る。①寄り付き前後 ②昼休み ③大引け前のどれか
6. 兼業なら寄り付き前後が最も無理がない(出来高が多く、1時間で完結する)
7. 準備20分+実行1時間。時間を増やすほど根拠のない取引が増える

勝っている人が長時間画面を見ているとは限りません。 決めた時間だけやって、決めた時間に終える。これができる人のほうが続きます。

デイトレの全体像は株のデイトレの始め方、銘柄の絞り方はデイトレの銘柄選びにまとめています。

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。取引時間や制度は変更されることがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。株式投資は元本割れのリスクがあります。必ず余剰資金で行ってください。

はらおじさん

「副業のしくみ」運営者・はらおじさん。26歳で成長企業に役員(No.3)として参画し、年商3,000万円規模から数十億円規模への成長を、新規事業立ち上げやM&Aの現場で経験。持ち株のない“雇われ役員”の限界を痛感して独立し、自分の事業を年商2億円に育てる。株のデイトレ(テクニカル分析)と長期投資15年、せどり・物販まで「稼ぐ力」と「増やす力」を自分で実践。会社に依存しない生き方を、実体験と一次情報で発信しています。

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